香典の正しい包み方を解説!マナーや作法を守って香典を持参しよう

2020年4月24日 法事・法要
香典の正しい包み方を解説!マナーや作法を守って香典を持参しよう

葬儀や法要に参列するにあたり、香典の正しい包み方や作法は非常に重要なマナーとなります。香典の包み方や作法を知らずに葬儀に参列すると、意図せず遺族に不快な思いをさせてしまう場合もあります。
葬儀や法要の場で、遺族に失礼がないようにするためにも、マナーや作法について基礎知識を深めておくこと必要があるでしょう。

そこで今回は、葬儀や法要に参列するなら、知っておくべき「香典の正しい包み方」と「マナー・作法」について紹介します。

1.お札の正しい入れ方

香典へのお札の入れ方には、正しい入れ方があります。まず気にすべきお札の裏表に関してですが、お札の肖像があるほうが「表」、描かれていないほうが「裏」となります。

また、香典を包む場合は、お札の向きも確認しましょう。自分の正面にお札の文字を読みやすく置き、左側に数字が記されているほうが「上」となります。

ここからは、中袋の有無による違いや奉書紙の使用といった、各ケースにおけるお札の正しい入れ方について解説します。

1-1.香典に中袋がある場合

市販の香典袋(不祝儀袋)の場合、中袋が付いているケースがほとんどです。一般的に、香典を包む場合は、まず中袋にお札を入れます。

お札の向きは、中袋を表向きにして、お札を「裏向き」の状態で入れることがマナーです。お札の肖像が伏せられた状態にすることで、「故人へのお悔やみ・悲しみ」や「故人との別れを悼む」などの気持ちを表します。
お札の上下は、中袋の底側にお札の「下」がくるように入れましょう。ただし、地域によっては、上下が反対ということもあります。

また、中袋には、「名前・住所・金額」を記入しましょう。改ざんを避けるために、金額は「金壱萬円也」のように漢数字を使って書くことがマナーです。

1-2.香典に中袋がない場合

香典袋に中袋が付いていない場合は、直接香典袋にお札を入れます。中袋が付いていないからといって、失礼にあたることはありません。

お札の入れ方は、前述した「香典に中袋がある場合」と同じです。香典袋の表側に、お札の「裏側」がくるように入れましょう。お札の上下は地域性がありますが、表裏だけは間違えずに入れることが重要です。

1-3.奉書紙を使う場合

香典袋によっては、中袋に奉書紙を使っているタイプもあります。奉書紙とは、大切なことを伝える場合などに用いられる和紙です。奉書紙にお札を入れる場合は、包みの表面に対してお札の「裏側」がくるように入れましょう。

奉書紙の包み方は、後述する「香典の正しい包み方」を参考にしてください。

2.香典の正しい包み方

一般的に、葬儀や通夜に出向く場合、香典は袱紗(ふくさ)に包むことがマナーです。また、奉書紙やハンカチを使って包む方法もあります。
急な不幸ごとで慌てることがないように、袱紗を1枚準備しておくか、奉書紙やハンカチを使った包み方を覚えておくと良いでしょう。

ここでは、「袱紗・奉書紙・ハンカチ」を使った香典の包み方を紹介します。

2-1.袱紗を使った香典の包み方

香典を包む物として、袱紗を思い浮かべる人も多いことでしょう。しかし、袱紗と一口にいっても、「折りたたむタイプ」と「挟むタイプ」の2種類があります。

袱紗のタイプと香典の包み方は、以下の通りです。

香典の包み方
折りたたむタイプ
  • ① 袱紗をひし形になるように広げ、中央より少し右に香典袋を置く
  • ② 「右側・下側・上側」の順に角を中心に向けて折る
  • ③ 最後に左側を折り、端は裏側へ向けて折る
挟むタイプ 左開きで使用、香典袋の表書きが前にくるように挟む

また、袱紗には、「弔事用」「慶事用」「慶弔両用」があり、ふさわしい色が異なります。各シーンに合わせた袱紗の色についても覚えておきましょう。

弔事用 寒色系(紫・紺・深緑など)
慶事用 暖色系(金・赤・オレンジなど)
慶弔両用 紫(男女共用)

「慶弔両用」の袱紗は、1枚持っていると重宝しますが、場に合わせて使い方が変わります。各場における袱紗の使い方もしっかりと覚えておきましょう。

使い方
弔事
(葬儀・法要など)
左開きで香典を包む
慶事
(結婚式など)
右開きでご祝儀を包む

2-2.奉書紙を使った香典の包み方

奉書紙で香典を包む場合、まずは紙の表裏を確認します。ツルツルしたほうが「表」で、文字を記入する面です。ザラザラした面に香典が接するように包みましょう。包み方は、「中包み」「上包み」によって異なります。

奉書紙を使った香典の包み方は、以下の通りです。

香典の包み方
中包み
  • ① 奉書紙のザラザラした面を上に向けて置く
  • ② お札の裏面が奉書紙の表側にくるように置く
  • ③ 「下側・左側・右側」の順に折り、最後に「上側」を下に向けて折る
上包み
  • ① 奉書紙を縦長に置く
  • ② お札の裏面が上包みの表側にくるように中包みを置く
  • ③ 「右側・左側・下側」の順に折り、最後に「上側」を下に向けて折る

最終的に、お札の肖像が袋の表側にこないように包めていれば問題ありません。

上包みの裏側は、必ず「上側」が下にかぶるように折ります。反対にすると「慶事」の意味となるため気を付けましょう。

2-3.ハンカチを使った香典の包み方

袱紗や奉書紙がないからといって、香典袋をそのまま持ち歩くことはマナー違反です。手元に袱紗や奉書紙がない場合は、ハンカチで代用することもできます。ただし、ハンカチで香典を包む場合は、「ハンカチの色」や「包み方」に気を付けましょう。

●香典を包むためにふさわしいハンカチ

  • 大判タイプ
  • 無地
  • 白または黒
  • 弔事用の袱紗と近い色合い

●ハンカチを使用した香典の包み方

  • ① ハンカチの角を上下左右の位置で置く
  • ② ハンカチの中央より少し右に香典袋を置く
  • ③ 「右側・下側・上側」を順に折り、最後に「左側」を折る

葬儀や法要の場では、ハンカチの色が悪目立ちしないように、派手な色や柄物は避けたほうが無難です。
また、ハンカチで香典を包む場合、アイロンをかけるなど見た目にも気を配りましょう。

3.香典の包み方に関する正しい作法

香典の包み方には、マナーが決められています。遺族を不快にしたり傷付けたりするつもりがなくても、マナーに反していると失礼にあたる行為もあるため注意しましょう。

ここからは、葬儀や法要に参列するにあたり、知っておくべき「香典の包み方に関する正しい作法」について紹介します。

3-1.葬儀の香典は新札を避ける

葬儀では、香典に新札を避けることがマナーとなっています。香典に新札を使うと、以下の理由から悪い印象を持たれてしまう可能性があります。

  • 亡くなることを事前に予想していたと思われる
  • 不幸がくることを待っていたと思われる

もし手元に使用感があるお札がなく、新札しか準備できない場合は、折り目を付けたうえで包みましょう。

3-2.香典袋のタイプに注意する

香典の金額や故人の宗教によって、使うべき香典袋が変わります。

香典の相場金額と金額ごとの香典袋の種類、さらに宗教ごとの表書きは、以下の通りです。

金額相場 主な香典袋の種類
3~5千円 印刷による略式香典袋
1~2万円 白黒の水引がかかっている物
3~5万円 銀の水引や高級和紙が使われている物
10万円以上 手の込んだ装飾が施されている物
香典袋の種類 表書き

● 仏式

  • 無地
  • 「蓮の花」が描かれている物
  • 御霊前
  • 御仏前
  • 御香典

● 神式

  • 無地
  • 御玉串料
  • 御榊料

● キリスト教式

  • 「ユリの花」「十字架」が描かれている物
  • 御花料

● 不明

  • 無地
  • 御霊前
  • 御香典

3-3.法事の香典は表書きが変わる

香典の表書きは、仏式なら薄墨で「御霊前」とします。ただし、浄土真宗では、「亡くなってすぐに仏になる」という考えのもと、「御仏前」を使うことが一般的です。

四十九日や一周忌などで香典を渡す場合は、表書きを「御仏前」とします。また、薄墨を使わずに、濃い墨で書くことがマナーとなっています。

冠婚葬祭におけるマナーは社会人となれば、必ずついてまわるものです。いきなり実践の場となった際に慌てないためにも、一つづしっかりと各マナーについて勉強を進めましょう。

まとめ

マナーを知らずに葬儀や法要に参列した場合、遺族に対して失礼な振る舞いをしかねません。香典には、「正しいお札の入れ方」や「正しい包み方」があります。遺族に失礼のない方法で香典を渡すためにも、しっかりとマナーを覚えておきましょう。

また、香典袋の種類は、「香典の金額」「故人の宗教宗派」にあわせて選ぶ必要があります。香典の包み方や正しい作法といったマナーをしっかりと理解したうえで、故人とのお別れの場や偲ぶ会に向かいましょう。