葬式の日取りに六曜は関係する?六曜の特徴と日取りの決め方

2020年11月25日 葬儀の準備
葬式の日取りに六曜は関係する?六曜の特徴と日取りの決め方

六曜は、日本で一般的に使用されている手帳やカレンダーに記載されていることも多いため、意識しなくとも馴染み深いものの1つです。慶事や弔事の際には意識することが多くなりますが、詳しい特徴を知っている方は多くありません。

六曜は、葬式を含めた冠婚葬祭の日程を決める場合に役立つため、それぞれの特徴を事前に把握しておきましょう。

今回は、六曜の持つ特徴や葬式の日取りにおける関係性に関して、それぞれの種類別に解説します。葬式の日取りの決め方も簡単に解説するため、葬式に適した日取りが知りたい方は参考にしてください。

1.冠婚葬祭で気になる「六曜」とは?

六曜とは、その日ごとに割り振られた種類によって吉凶を占うものであり、中国で生まれた思想が由来となっています。手帳やカレンダーに記載されていることもあり、一度は目にしたことが多いでしょう。

「六曜」は旧暦の元旦を起点とし、月が終わるまで「先勝」「友引」「先負」「仏滅」「大安」「赤口」の順番に進みます。各月の1日ごとに対応する種類が1つずつ移動しながらリセットされることが特徴です。

占いが元となっている六曜は、仏教と異なる概念です。仏教の中には、「法要の日取りを六曜を基準に決めないように」とする教えもあります。
しかし、基本的に仏式・キリスト教式のどちらであっても、葬式と六曜の巡りを気にする必要性はありません。

2.【種類別】六曜の特徴と葬式の日取りの関係

六曜はその日の吉凶や勝ち負けを占うためのものであり、仏教との関連や根拠もないことから、葬式の日取りで重視すべき事柄ではありません。
しかし、六曜の大まかな概念は一般的にも広く浸透しており、縁起を気にする方も多くいます。風習として避けられる六曜も存在するため、事前の把握が重要です。

ここでは、六曜の特徴と葬式の日取りとの関連性を解説します。

2-1.先勝:葬式を行っても問題ない

読み方:「せんしょう」「さきがち」「せんがち」

先勝は、六曜の中でも吉日にあたる日です。占いの対象が勝負事であるため、葬式の日取りとしては問題ありません。ただし、先勝の翌日が友引となることから、先勝の日に通夜を行うことは避けましょう。

1日の中でも吉凶が異なり、午前中は「吉」午後は「凶」となります。勝負事や急ぎ事をする場合は、午前中の段階で済ませるようにしましょう。

2-2.友引:火葬場が休みの可能性がある

読み方:「ともびき」

友引の日は、火葬場などが休みの可能性があります。
本来は、「勝負事で勝ち負けが決まらず引き分けに終わる」という意味であり、元の漢字は「共引」と書かれていました。
しかし、陰陽道において友人に災いが向かうとされた「友引日」と語感が似ていることから、両者が混同された結果「友引」として定着してしまいます。

意味合いにおいても「友引日」が優位となり、この日に葬儀を行うことで「親しい方が故人の道連れとなる」として忌み日の1つとなりました。
現在でも仏教や神道の中には、友引の日を避ける風習が残されているところもあります。葬式の日としては敬遠されることもありますが、通夜の日取りとして問題はありません。

最近では上記のような考えを気にしない方が多いことから、友引の日に葬式を行うケースも増えています。ただし、友引の葬式を避ける傾向が長年続いていたため、友引の日を休館日と定めている葬儀関係の施設は珍しくありません。

2-3.先負:葬式の日取りに関係ない

読み方:「せんぶ」「せんぷ」「さきまけ」「さきおい」「せんまけ」

先負は、先勝の日と同じく占いの対象が勝負事であることから、葬式の日取りとして問題ありません。

先負の日は先勝の日と反対に、午前中は「凶」午後は「吉」となっています。何事も先に行うと負けるとされ、動き回らずに機をうかがうことがよしとされる日です。

2-4.仏滅:弔事では気にする必要がない

読み方:「ぶつめつ」

仏滅は、慶事を避けたほうがよいとされる日です。しかし、弔事に関しては問題のない日であり、葬式や通夜を行う際に気にする必要はありません。

六曜の中でも運勢の悪い日であり、仏すら滅せられる日という意味を持つ日です。1日を通して凶相が続き、祝い事や引越しを行うと不吉を招くとされています。

2-5.大安:葬式との関連性はあまりない

読み方:「たいあん」「だいあん」

大安は、葬式との関連性があまりない日です。

大安には、書いて字のごとく「大きく安らぐ」という意味があり、六曜の中でも吉日にあたります。何を行うにも吉相が続き、あらゆることがつつがなく進められるとされ、祝い事や新しい何かを始める際に選ばれやすい日です。

2-6.赤口:大凶でも弔事とは無関係

読み方:「しゃっく」「しゃっこう」「せきぐち」

赤口は、六曜の中でも大凶とされる日です。しかし、葬式を行うことには問題ありません。

赤という文字から血や火を連想できるため、刃物や火事に気を付ける日とされています。正午前後の1時間以外は全て凶が続くと考えられるため、祝い事を避けることが多い日です。

3.葬式の日取りの決め方

葬式の日取りを決める際、基本的には六曜の縁起を気にする必要がありません。もっとも大切なことは、本人や家族でよく話し合いわだかまりを残さないことです。

ここでは、葬式の日取りの決め方を解説します。どのように日取りを決めればよいのか分からない方は、この部分を参考にしてください。

3-1.通夜は故人が逝去した翌日

通夜は、故人が逝去した翌日の夜に行われることが多い傾向です。
当日の夜が少ない理由には、参列者が駆け付けるまでに時間が必要なことや、「逝去から24時間経過するまで火葬できない」と法律で定められていることが挙げられます。
ただし、下記のような事情によって通夜を逝去の翌日に執り行えないことがあるため、日程の調整が必要です。

  • 司法解剖に回された場合
  • 親族に友引を気にする方がいた場合
  • 葬儀場の空きがない場合
  • 火葬場の空きがない場合
  • 僧侶の都合がつかない場合

通夜の日程を考えるときは、葬儀場や火葬場の空き状況、僧侶の予定を確認しなければなりません。特に優先度が高い点は、火葬場の予約状況です。一般的に、逝去の翌日に通夜、通夜の翌日午前に葬儀が行われ、同日中に火葬まで済ませます。

しかし、火葬場に空きがなかったり休館日になっていたりすると、火葬はもちろん通夜や葬式の日程にも調整が必要です。地域や時期によっては火葬場の変更や調整が難しく、予約が取れるまで一週間ほど必要になるケースも珍しくありません。

逝去から通夜までの日程が開く場合は、ご遺体を葬儀場の冷蔵庫で保管するか、自宅にてドライアイスなどを使用して腐食防止に努めるかの2択があります。より長期間の保存が必要となる場合は、エンバーミングの処置が必要です。

通夜の日取りを決める際は、火葬場の空き状況を確認してから葬儀場や僧侶の手配をし、親戚や関係者に連絡を入れましょう。

3-2.葬式は通夜の翌日

日程は、通夜の翌日に葬式・告別式・火葬の順で行われます。
本来、葬式と告別式は別に行われていましたが、近年では葬式と告別式を一体化して行われるケースが一般的です。

地域の慣習やご遺体の状態によっては、火葬が先となることがあります。
しかし、基本的には葬式・告別式の後に火葬を行い、その足で昼食を兼ねた精進落としを済ませることが多いでしょう。

葬儀会社に依頼をする場合は、通夜から精進落としまで、日取りの手配全てを一括して行ってくれることがほとんどです。
手配にかかる時間や期間が短縮できるため、葬儀会社を利用することがおすすめです。

まとめ

今回は、六曜の持つ特徴や葬式の日取りにおける関係性などを解説しました。

六曜は勝負事などの行方を占うものであり、宗教事である葬式との関連性はほとんどありません。しかし、民間の風習やイメージによって友引の日は避けられる傾向にあり、休館日とする火葬場も多くあります。火葬場が開いていなければ葬式も行えないため、あらかじめ確認しておきましょう。

あくまでも風習上の問題であるため、反対者がおらず火葬場が空いていれば、どの日に葬式を行っても問題ありません。葬式の段取りをする際は、周囲とよく相談したうえで納得のいく日に執り行いましょう。