川崎市で選ばれている無宗教葬とは?
無宗教葬のメリット・デメリットについて

2025年4月30日 葬儀の準備

ここ数年で選択される方が増えてきている無宗教葬。
名前は聞くことがあっても、どういった葬儀のスタイルなのか、そもそも宗教色のない葬儀とはどういったものなのか実際に参列されたことがないケースでは想像しにくいものかと思います。
ここでは、川崎市内で選ばれている無宗教葬の流れ、注意点についてご紹介していきます。

1.無宗教葬とは

無宗教葬(むしゅうきょうそう)とは、特定の宗教的な形式や儀礼にとらわれない新しいスタイルの葬儀です。
無宗教葬はその名の通り、僧侶や神職による読経や祝詞などの儀式は基本的に行いません。
一日葬の形式で行われるケースが多く、参列者数や故人様の人柄や生き方、ご遺族の意向を重視した葬儀の流れや形式で柔軟に対応できる点を特徴としています。
葬儀の間で生前の故人様のお写真のスライドショーや好んで聴いていた音楽を流したり、ご遺族・ご友人のスピーチで葬儀の場を故人様をより偲ぶ場として演出したりと自由な形でのお見送りが可能です。

2.川崎市で無宗教葬が選ばれる理由

2-1. 宗教へのこだわりの少ない方からの支持が多い

首都圏に位置している川崎市では全国各地からの移住者も多く、その地域に根付いた寺院との関係を持たない家庭も少なくありません。
そのため、特定の宗教の形式に基づいた一般的な葬儀より「故人様らしさを表現できる自由な形で最後を見送りたい」というご遺族から無宗教葬が選ばれています。

2-2. 多忙な現代に併せた合理的な葬儀へのニーズ

川崎市をはじめとした都市部においては、仕事や家庭の事情で長時間葬儀に参加することが難しい方もいらっしゃいます。
比較的短時間で行える無宗教葬や家族葬といった新しいスタイルの葬儀が現代の生活にマッチしているため近年人気が高まっています。

2-3. 故人様の遺志としての希望

「特定の宗派にとらわれたくない」「お坊さんを呼ばず家族・親族だけで見送ってほしい」「家族に負担をかけさせたくない」という故人様の生前のご希望により、無宗教葬を選ぶケースも増加の傾向にあります。

3.無宗教葬のメリット

3-1. 故人様の個性を葬儀に反映できる

宗教式の葬儀では、その宗派・宗教色が強く故人様の個性を表現することは難しいです。
無宗教葬であれば、そういった特定の宗教のカラーが入ることなく、故人様の生前のお姿や作品、お好きな音楽などに併せてより故人様を感じることのできる葬儀が執り行えます。

3-2. 自由な構成の葬儀が可能

故人様の生前の趣味や人生観といった、より故人様らしさを表現できる構成の葬儀が可能です。
食事についても、精進料理ではなく生前に故人様がお好きだった食事を参列された方で召し上がるケースもあるようです。

3-3. 特定の宗教にとらわれないため、参列者にとって参加しやすい

読経や焼香、祝詞といった宗教的な儀礼が行われないシンプルな葬儀のため、参列者により気軽にお越しいただけます。
また、宗教的な理由で他宗教の葬儀に参加できない方や、外国人の参列にも配慮できる葬儀といえます。

3-4. 現代のライフスタイルに合っている

都市部では宗教とのつながりが薄い家庭が増加傾向にあります。無宗教葬は、「特定の宗教にこだわらずシンプル」「故人様の個性を表現する」というニーズに応えやすい葬儀の形です。
シンプルで短時間の葬儀が可能なため、お仕事が忙しい方や家庭の事情で長時間の葬儀への参列が難しい方への精神的負担も少なめです。

4.無宗教葬のデメリット

4-1. 家族・親族の理解を得られにくい場合がある

年配の方の中には、仏式など従来の宗教葬を当然と思っている方も多くいらっしゃいます。
そのような中での無宗教葬では「お坊さんの読経がない葬儀は寂しい」「宗派の流儀に則った葬儀でなければしっかりと見送っていない」と受け取られる方も少なくありません。
また、宗教的な弔いを重視する親族との意見の違いが後々のトラブルの原因になることもありますので、事前にしっかりと協議し無宗教葬への理解を得ることが大切です。

4-2. 葬儀の進行や内容を喪主・ご遺族自身で考える必要がある

例えば、仏式なら僧侶の読経から始まる。といった進行が明確ですが、無宗教葬では内容をすべて喪主・ご遺族で進行を考える必要があります。
葬儀を執り行うことも初めてのケースのご遺族も多いため、葬儀で何をすれば故人様に喜んでもらえるのかわからない、といったお悩みも多いようです。

4-3. 納骨や供養に関する問題が生じやすい

一部の寺院墓地や納骨堂では、その宗派の宗教儀式の葬儀を執り行うことを前提としているため、無宗教のままだと受け入れてもらえないケースがあるようです。
永代供養などを希望する場合でも、その宗教施設の規定に従わなければならないといった注意が必要です。

まとめ

従来の葬儀より拘束時間やコストを抑えることができ、故人様のお人柄を重視することのできるというメリットを持つ無宗教葬。
しかし信仰心のある親戚やご家族にとっては理解を得られないケースもあるそうです。
ご遺族だけでなく、葬儀に参列されるご家族や近しい親戚等に事前に相談の上で決定されることが無用なトラブルを防ぐためにも必要ですね。

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