【2025年版】川崎市で行う墓じまい
手続きの流れや必要書類等について


日本では、先祖代々のお墓を守り続ける文化がありましたが、近年では後継者不在やお墓が遠方にあるといった理由で「墓じまい」を検討される方が増えていると聞きます。
特に川崎市といった首都圏ともなると、遠方にお墓があり維持管理に大変な労力をかけているといった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここでは実際に墓じまいを行う場合に必要な手続き・準備についてご紹介します。
1.墓じまいとは
現在あるお墓を撤去し、遺骨を他の場所に移す(=改葬)ことで、お墓を管理・維持することを終えることを意味します。
墓じまいは、店じまいや仕舞うといった言葉と同様に、「一区切りつける」という意味あいより墓じまいと呼ばれるようになりました。
これまでの日本では先祖代々のお墓を守り続ける文化がありましたが、少子化や都市化によりそれが難しくなってきた現代では墓じまいが選ばれるケースが増えているのです。
2.墓じまいの流れについて
2-1. 現在の墓地管理者への連絡
墓じまいをする旨の意思を伝え、墓じまいに必要な手続きについて確認をします。
墓地管理者によって、手続きは様々ですので必ず事前に説明を受けておく必要があります。
また「埋葬(納骨)証明書」も現在の墓地管理業者より取得します。これは改葬許可申請時に必要となる書類ですので、忘れずに依頼しておきましょう。
2-2. 改葬先の決定
新たな納骨先を選定し、受入証明書の作成を依頼します。
2-3. 改葬許可申請
3.墓じまいに必要な書類 で紹介している必要書類を揃えて、区役所等で改葬許可証の申請手続きを行います(手続きに必要な日数は概ね1日です)。
2-4. 閉眼供養の実施
僧侶に依頼し、現在の墓石(納骨堂)より魂抜きを行います。
墓石の前等で読経してもらうのが一般的ですが、最近では閉眼供養を希望しないケースも増えています。
永代供養墓等では個別対応ではなく合同供養になる場合もあります。
2-5. 墓石の撤去・整地
僧侶に依頼し、現在の墓石(納骨堂)より魂抜きを行います。
専門の業者に依頼し、現在の墓石の解体・撤去を行います。
新しい納骨先より業者を紹介してもらえることも多いので、ご自身で探すことに不安がある場合はその旨相談してみると良いでしょう。
2-6. 改葬先への納骨
墓石より移した遺骨を新たな納骨先へ移します。
多くの納骨先では、遺族が立ち会って納骨を見届けることが可能ですので、希望される場合は新しい納骨先へ事前に立ち合いについて問い合わせておくことをお勧めします。
納骨堂や樹木葬では専任の管理者が行う場合もあります。
3.墓じまいに必要な書類
・改葬許可証(原本)・埋葬者(遺骨)の情報(氏名・没年月日など)
・受け入れ証明書(事前に取得しておいたもの)
・受け入れ先の契約書類(永代供養墓などの場合)
4.墓じまいにかかる費用感
選ぶ方法や墓地の場所・広さ・改葬先によって大きく異なりますが、トータルで50万から200万ほどかかると言われてます。
以下に項目毎の内訳をご紹介します。
4-1. 墓石の解体・撤去費用
1㎡あたり概ね10万円からになります。
墓石の大きさや基礎の有無、立地条件(山地・都市部)で変動します。
4-2. 離檀料
お寺の檀家を離れる際に、あくまでも任意のものですがこれまでのお礼として10~20万円程度必要になります。
宗派によって異なるので、事前に相談しておくのが良いでしょう。
4-3. 閉眼供養(魂抜き)の際のお布施
概ね3~10万円程度になります。
これも宗派によって異なるので、事前に相談しておくのが良いでしょう。
4-4. 行政手続き費用
改葬許可申請・証明書の発行にかかる費用で、概ね1,500~5,000円程度です。
川崎市では改葬許可申請書の交付は無料で、改葬許可証の発行手数料は有料とのことですので、事前に区役所等に問い合わせをしておくと安心ですね。
4-5. 改葬先の取得費用
永代供養墓や納骨堂への改葬で、10~150万円程度と幅があります。
まとめ
これまでの日本人の共通認識であった「供養=墓」という考え方から、近年では「供養=心の中で思う」「形にとらわれない供養」へと価値観が変わりつつあります。
墓じまいは「供養をやめる」ことではなく、「以前の供養から形を変えて、これからも供養し続ける」ことと捉えると前向きな選択になります。
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