高額の香典をいただいた場合の対応とマナー
~川崎市での香典返しの考え方~

2025年10月30日 法事・法要

葬儀の際に思いがけず高額な香典をいただいたとき、どのようにお返しすればよいでしょうか、と対応に悩まれるお声を伺うことも少なくありません。
金額が大きいほど、お相手への感謝の気持ちをどのように形にすればよいのか悩んでしまいますよね。
ここでは、川崎市を中心に葬儀をお手伝いする立場から、高額の香典をいただいた際の基本的なマナーや対応の考え方をご紹介します。

1.高額の香典とは

香典の金額は地域の慣習や故人との関係性によって異なりますので、一概にこれが正解というものはありませんが、川崎市では一般的に友人・知人で5,000円〜1万円、親族や職場関係では1万円〜3万円が目安とされています。
それを大きく上回る5万円以上をいただいた場合は高額の香典と考えて良いでしょう。

2.香典返しのお品物の金額の目安

通常、香典返しは「半返し」が基本とされています。いただいた香典の半額程度の品をお返しするという考え方です。
ただし、高額の香典の場合は正確に半額で返す必要はありません。
たとえば10万円の香典をいただいた場合に5万円の返礼では、かえって相手に気を遣わせることもあります。
このような場合は、3万円前後のお品をお返しし、ありがたくご厚意を受け取りました。という対応が望ましいでしょう。

3.香典返しを辞退された場合

親族や親しい友人の中には「香典返しは不要」とおっしゃる方もいます。
その場合は無理にお返しをせず、四十九日や一周忌などの法要の際に改めて感謝の言葉を伝えましょう。
後日お礼状をお送りするのも、改めてお相手への謝意を丁寧にお伝えできる良い対応です。

4.香典返しにふさわしい品物

香典返しには消えものと呼ばれる、日持ちがする嗜好品や日用品が好まれます。
上質なお茶やコーヒー、タオル・洗剤セットなどが定番です。最近ではお相手の好みに合わせて品物を選んでいただけるカタログギフトにも人気が集まっています。
高額な香典への返礼は、上品さや趣のある包装紙で、のし紙も「志」「満中陰志」といった宗派に合わせた正しい表書きを選ぶことも大切です。

5.お礼状を添える心づかい

香典返しの品にお礼状を添えることで、お相手へ感謝の意とより誠実な印象を与えます。

例文:
このたびはご丁重なるご厚志を賜り 誠にありがとうございました
親しくかかわっていただいた皆様にお見送りいただき 故人も喜んでいることでしょう
つきましては 供養のしるしとして 心ばかりの品をお届けいたします
今後ともどうぞ よろしくお願い申し上げます

お礼状は簡潔なメッセージで構いません。
お相手への感謝と故人様への思いを穏やかに伝えることが何よりも大切です。
また、香典返しに添えるお礼状には句読点は打たないようにしましょう。

6.迷ったときは専門家へ相談を

香典返しの金額や時期、品物選びは、宗派や地域によって慣習が異なります。
川崎市内でも地域によって細かな違いがあるため、葬儀を担当した葬儀社やギフト専門店に相談すると適切なアドバイスがもらえるので安心ですね。
平安会館では、経験豊富なスタッフがどなたにも失礼なく対応できるようサポートいたします。

まとめ

高額の香典をいただいた際は、金額の多寡にとらわれず「感謝の気持ちをどう伝えるか」を大切にしましょう。
無理のない範囲で誠実に対応すれば、おのずとその思いはお相手にも伝わります。
真心を込めた香典返礼は、故人様への何よりの供養となるでしょう。

平安会館では葬儀にまつわる様々な事前相談をお受けしております。
ご不安やお困りのことがございましたら、どのようなことでもお気兼ねなくご相談ください。
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