墓友とは?探す場所や作るメリット・デメリットなど

2021年10月18日 終活
墓友とは?探す場所や作るメリット・デメリットなど

同じお墓に入ることを前提に交流する友人・知人を「墓友」といいます。墓友を得て老後の孤独感が和らぎ、余生を楽しく過ごしている人は少なくありません。しかし、なぜ墓友が必要なのか、疑問を感じている人も多いのではないでしょうか。

終活を進める中でお墓の承継や孤独死などに不安を抱いている人は、墓友を作ることで解決できる可能性があります。

今回は、墓友の概要や探し方などを解説します。墓友を探せる場所や作るメリット・デメリットも解説するため、墓友について詳しく知りたい人は参考にしてください。

1.墓友とは?

墓友とは、血縁関係がなくても死後に同じお墓に入る友人・知人のことです。墓友は生前に交流を深めながら、互いに費用を出し合い1つの墓地や墓石を購入します。墓友となる人は以前からの友人や、終活の中で出会った人などさまざまです。なお、「墓友」は認定NPO法人エンディングセンターによって商標登録されています。

墓友を作る人の多くは、独身者や配偶者を亡くした人など単身の高齢者です。女性がやや多い傾向にありますが、今後は生涯未婚率が高い男性の割合も増える可能性があります。葬儀業界からも注目が集まっており、墓友に対応したお墓のシェアリングサービスなども登場しています。

1-1.墓友が増加している理由

近頃はメディアでも取り上げられたことから墓友の認知度が高まり、墓友に興味を持つ人が増えています。墓友が増加している理由として、以下の2点が挙げられます。

〇個人を重視する価値観が広がっているため

高齢者の中には「配偶者と一緒のお墓に入りたくない」「お墓の維持で子どもに負担をかけたくない」と考える人が増えています。お墓は子孫が引き継ぐものという従来の考え方にとらわれず、一代限りのお墓を希望する人も少なくありません。

多様性を尊重する社会が広まる中で、お墓についても個人の価値観が尊重されるようになり、自分らしい最期を迎えたい人が墓友を選んでいます。

〇「おひとりさま」が増えているため

生涯未婚率や離婚率の増加に伴い、「おひとりさま」と呼ばれる高齢者の一人暮らしが増加しています。身寄りのない高齢者は先祖代々続くお墓を墓じまいし、自身が入るお墓を用意する必要があります。

自分の埋葬について考えた際に、孤独死を避けることができ、残りの人生をともに楽しめる墓友に魅力を感じる人が多い傾向です。

少子化や核家族化が進む中で、墓友は社会の変化に適応した埋葬形式であるといえます。墓友は互いに見送ることができる安心感があり、老後の心を支える貴重な存在となるでしょう。

2.墓友を探せる場所3つ

墓友という新たな埋葬スタイルが広まっているものの、実際にどのような方法で墓友を探すのか分からない人は多くいます。墓友を探すために適した場所を把握していれば、墓友を作ることは難しくありません。

墓友を選ぶときは、心から信頼でき、死に対する価値観が似ている人を選びましょう。趣味や話が合う人であれば会話も弾み、毎日を楽しく過ごすことができます。

ここでは、墓友を探せる場所を3つ紹介します。

2-1.墓友サークル

墓友サークルとは、墓友を探すことを目的とした人の集まりを指します。墓友サークルは共同墓地を運営する社団法人やNPO団体が主催しており、団体の会員や契約者となることによって利用できます。墓友サークルでは定期的にイベントが開催されており、サークル活動を通して参加者と交流することが可能です。

墓友サークルのメリットは、同じ目的を持った人が集まるため、墓友を作りやすいことです。墓友サークルでは死生観や供養方法など、他人には話しにくい内容の話題についても積極的に語り合えます。終活をしながら多くの人と交流を楽しみたい人には、墓友サークルがおすすめです。

2-2.老人ホーム・老後施設

老人ホームや老後施設を利用する場合は、入居者仲間から墓友を作ることも可能です。老人ホームなどの施設では日常生活をともにするため、家族のように仲良くなれる人と出会える可能性もあります。

実際に入居者仲間と一緒にお墓に入りたいという意見は多く、近年では入居者用の共同墓地を用意している老人ホームや老後施設も増えています。施設の共同墓地を利用すれば、定期的に施設関係者から供花などが行われ、死後も多くの人に見守り続けてもらえるでしょう。

2-3.終活イベント

終活イベントで知り合った人と終活について相談する中で、自然な流れで墓友に発展する場合もあります。終活イベントは全国各地で開催されているため、終活初心者の人でも気軽に参加可能です。

終活イベントはショッピングモールやイベントホールなど、さまざまな会場で行われています。墓友を探す場合は、参加者との距離が近いセミナー型や、展示会形式のイベントを選びましょう。また、おひとりさま向けの終活イベントを選ぶと、境遇が近い人に出会える可能性が高まります。

3.墓友の代表的なメリット・デメリット

墓友にはたくさんのメリットがある一方、いくつかデメリットも存在します。墓友を作るメリット・デメリットは以下のとおりです。

〇メリット:交友関係を広げられる

墓友を作ると同じ趣味や価値観を持った人と出会えるため、交友関係を広げることが可能です。季節の行事やハイキングなど、さまざまなイベントを墓友と楽しむことができるでしょう。

墓友と日々を楽しむうちに死に対する恐怖心が薄れ、前向きに終活に取り組めます。誰かとつながりを持ちたい人や終活が「つらい」と感じる人は、墓友を作ることがおすすめです。

〇デメリット:トラブルにつながる恐れがある

支払いが確認できない、言い争いが原因で疎遠になるなど、お墓の購入後に墓友との間でトラブルが起こる可能性もあります。特に金銭トラブルは発生しやすい傾向にあるため、お墓の購入時には実現できる範囲で返済計画を立て、墓友間で不平等が生じないように注意しましょう。

また、家族や親族から墓友について反発を受ける可能性があるため、事前に確認を取ることが大切です。

デメリットに対処しておけば、墓友との交流を心置きなく楽しめます。事前に墓友と埋葬方法や金銭面について話し合いを重ね、トラブルを回避するために協力することが大切です。

4.お墓を購入するときの注意点

お墓の購入は、墓友にとって最も重要なイベントです。しかし、お墓の選び方を間違えてしまうと、さまざまなトラブルに巻き込まれる恐れがあります。お墓を購入する際の注意点は以下のとおりです。

〇永代供養墓を選ぶ

永代供養墓とは、寺院や霊園が管理・供養を行うお墓のことです。供養されなくなったお墓は「無縁仏」として合祀されますが、永代供養墓は寺院・霊園が管理するため無縁仏となる心配がありません。したがって、墓友と選ぶお墓には承継者が不要である永代供養墓を選びましょう。

〇複数の業者を比較検討する

近年の終活ブームに乗じて、高齢者をターゲットとした詐欺が増加しています。悪徳業者に騙されて、高額なお墓や実際にはないお墓を購入してしまう人も少なくありません。詐欺被害に遭わないためにも、1つの業者に絞らずに複数の業者を比較検討することが大切です。

永代供養墓には、共同墓・自然葬(樹木葬)・納骨堂などの種類があります。また、寺院や霊園の方針により永代供養墓における安置期間も異なるため、墓友の希望を汲み取り、納得できるお墓を選びましょう。

まとめ

墓友とは、死後に同じお墓に入る交友関係のことです。個人の価値観を重視する動きや、「おひとりさま」が増加している背景から、墓友の需要が高まっています。墓友は、墓友サークル・老人ホームや老後施設・終活イベントなどで探すことが可能です。

墓友には交友関係を広げられるメリットがある一方、トラブルが起こる可能性もあるため、墓友には信頼できる相手を選び、事前に家族からの理解を得ることが大切です。墓友と購入するお墓は永代供養墓を選んだうえで、複数の業者を比較検討しましょう。