【葬儀の流れ】
葬儀(告別式)から火葬〜還骨

2024年5月31日 法事・法要

葬儀は亡くなられた方をご遺族や故人様と近しい方々がお見送りをする儀式です。
大切なご家族を亡くされた中多くの手続きを行う必要があるので、ご遺族のご負担は大きなものとなります。
ここではそのご負担を少しでも軽くすることができるよう、4回に分けて葬儀の流れについてのコラムを掲載します。

第三回目は、葬儀(告別式)から火葬、還骨について。
皆様のお役に立てれば幸いです。

第1回目:葬儀前の流れ・手続きについて
第2回目:湯灌・ご納棺〜お通夜について

前回では故人様を洗い清める湯灌から納棺の儀、通夜までを順を追ってご案内いたしました。
今回はいよいよ故人様とのお別れとなる葬儀・告別式から火葬〜還骨までのプロセスをご紹介いたします

1.葬儀・告別式

葬儀と告別式は本来は分けて行っていた儀式でしたが、時代の変化により現在は同時に行うスタイルとなっています。 葬儀・告別式の進行も事前に葬儀社のスタッフよりご案内いたします。もし余裕があるようでしたら、葬儀の流れを事前にお調べ頂くのも良いでしょう。
席順はお通夜と同様にご遺族・ご親族が向かって左列の祭壇に一番近い席に座ります。一般の参列の方はその他の好きな席にお座り頂きます。

葬儀の大まかな流れは、
・僧侶や宗教者の入場
・読経
 〜読経の最中に焼香
・僧侶や宗教者の退場
・弔事・弔電
・喪主挨拶
となります。

2.出棺

葬儀・告別式の閉式の後は、最後のお別れの儀となる出棺準備を行います。
故人様の眠る棺に、お花や生前お好きだった物品をご遺族や参列者の方々で手向け、棺を閉じ火葬場へ出棺します。

以前の出棺は、ご遺族やご親族で故人様を移送する寝台車に乗せることが多かったようですが、最近では葬儀社のスタッフが中心となって行うケースが多いようです。

3.火葬

ご遺族・ご親族で火葬場へ移動し故人様と最後のお別れの後、炉の前で納めの儀を行います。
納めの儀の際に僧侶による読経が行われる地域もあります。
火葬許可証を所持していなければ火葬が出来ないため、火葬許可証を葬儀社が事前に預かっておき火葬場で対応するケースが昨今では増えています。

火葬には概ね1〜2時間かかりますので、その間ご遺族・ご親族は休憩スペースにて休憩やお食事の時間をお取りいただきます。

4.骨上げ

火葬を終えた故人様の遺骨を骨壷に収める「骨上げ」を行います。故人様のお身体の足元から順に頭蓋骨までを順に骨壷に収めていく儀式です。
まずは喪主・故人様と関係の深い方から順に渡し箸にて故人様のお骨を骨壷に運びます。

地域によって骨上げの細かい作法が異なるケースが多いようですが、必ず事前に火葬場職員から骨上げの作法についてご案内がありますので、それに従ってください。
手元にお骨を置いておきたい、といった分骨を希望される場合はこのタイミングで依頼すると良いでしょう。

骨上げの儀式が終わると火葬場職員より埋葬許可証を渡されます。これはお墓や納骨堂に収める際に必要な書類となりますので、納骨まで決して無くさないよう大切に保管しておいてください。

5.還骨

火葬の儀が全て終わると、斎場に戻り遺骨・遺影・位牌を後飾り祭壇に安置し還骨法要を行います。
儀式の流れは、通夜・葬儀同様に僧侶・宗教者による読経によるご供養を行い、その後喪主挨拶を行い全ての儀式が終了です。

また、地域によっては葬儀・告別式当日に初七日を繰り上げて行うケースも多いようですので、その際は還骨法要と併せて行います。
全ての儀式が終了後、精進落としとして参列されたご親族等にお食事を振る舞い、故人様を改めて偲ぶ場を儲けるのが一般的なようです。

まとめ

故人様との最後のお別れの儀式となります。
いざ儀式が始まってしまうと落ち着いてお別れすることができませんので、ご遺族は葬儀・告別式の前にできるだけゆっくり時間を取って故人様に感謝の気持ちをお伝えください。
平安会館は故人様を送り出す全てのシーンで、故人様とご遺族に寄り添い不安のないお見送りのお手伝いをいたします。
事前相談も受け付けておりますので、ご不安なことやお困りのことがございましたらいつでもお気軽にご連絡ください。