【例文あり】弔電を送るマナーとは?
葬儀に参列できないときに心を届ける方法

2025年9月30日 法事・法要

大切な方の急な訃報を受けた際、近場の方であればすぐにお別れの場へ訪れることも容易でしょうが、遠方の方または駆けつけたくても状況が許さず葬儀に参列できないという方も少なくないと思います。
そのような場合、故人様とご遺族へ哀悼の意を示す手段として「弔電(お悔やみ電報)」があります。
弔電は葬儀の場で読み上げられることも多く、故人様やご遺族に対する心のこもったご挨拶となります。
ここでは、弔電をお送りする際の基本的なマナーと、弔電の例文をご紹介します。

1.弔電を送る目的とは

やむを得ず、告別式や葬儀に参列できない時に、故人様を悼む気持ちやご遺族へのお悔やみを伝える手段として弔電を送ります。
主に遠方に(住んで)いる場合や急用等で参列できない場合に、香典に代えて弔電を送るケースも多いようです。

2.弔電を送るタイミングについて

葬儀・告別式の前日までに到着するように手配するのが一般的です。
しかし、多くの場合は急な知らせとなりますので、訃報を知った時点ですぐに手配すると良いでしょう。
葬儀の開始時刻までにお届けするのが理想です。

3.宛名の書き方について

原則として喪主宛にお送りします。
しかし、急な知らせのため喪主の名前が分からない場合は「○○家ご遺族様」でももちろん問題ありません。

4.差出人の書き方について

差出人のフルネームを記載してください。
会社名義でお送りする場合は 会社名と代表者名(場合によっては部署名)を記載するようにしましょう。
いずれの場合でも住所の記載も添えるとご遺族にもわかりやすくスマートですね。

5.弔電の文面のマナー

ご遺族をいたわる気持ちや故人様を偲ぶ気持ちを簡潔に記しましょう。
なお、
・「死亡」「生きていた頃」など直接的な言葉
・句読点(区切りは「、」「。」ではなく改行やスペース)
は絶対に避けるべき表現ですので、使用しないよう留意してください。
また、宗教ごとの表現に配慮する(仏式=ご冥福/神式=御霊の平安/キリスト教=召天 など)ことも大切です。

6.弔電のオプションサービスについて

弔電と同時に供花・供物をお届けできるサービスも提供されています。
ただし、家族葬や密葬の場合は供花のオプションサービスの受け取りをご遺族が辞退される場合もありますので、利用する際は事前に確認されると良いでしょう。
また、供物のオプションサービスでは線香を利用される方が多いとのことです。
サービス提供の事業者によってオプションサービスも異なりますので、詳細についてはご利用になる事業者へお問い合わせください。

7.弔電の文例集

故人様との関係性毎にいくつか例文をあげていきます。
皆様の参考になれば幸いです。

7-1. 一般的な弔電の場合

一番オーソドックスな弔電の文例です

文例1
「ご逝去の報に接し謹んでお悔やみ申し上げます
ご生前のお姿を偲び心よりご冥福をお祈りいたします」

文例2
「ご訃報に接し謹んでお悔やみ申し上げます
本来なら参上しお別れを申し上げるべきところ
遠方につき叶わず誠に残念でございます
心よりご冥福をお祈り申し上げます」

文例3
「ご逝去を悼み謹んでお悔やみ申し上げます
在りし日のお姿を偲び安らかなるご永眠を心よりお祈りいたします」

7-2. ビジネス関係(勤務先や取引先向け)の弔電の場合

文例1(勤務先社員ご家族の訃報の場合)
「ご尊父様(ご母堂様)のご訃報に接し謹んでお悔やみ申し上げます
ご遺族の皆様におかれましては深いご悲嘆のことと拝察いたします
どうかお力落としなきよう心よりお祈り申し上げます」

文例2(取引先・お世話になった方の場合)
「ご逝去の報に接し謹んでお悔やみ申し上げます
在職中は公私にわたり格別のご厚情を賜り心より感謝申し上げます
安らかなる眠りを心よりお祈りいたします」

文例3(会社や部署一同として送る場合)
「このたびのご不幸に際し社員一同心よりお悔やみ申し上げます
生前のご厚誼に深く感謝申し上げ
謹んでご冥福をお祈りいたします」

7-3. 親戚向けの弔電文例

近しい方に向けては、少し柔らかく温かみのある文章がより気持ちを伝えてくれるものとなります。

文例1
「ご逝去を悼み謹んでお悔やみ申し上げます
在りし日のお姿を偲び心よりご冥福をお祈りいたします」

文例2
「ご訃報に接し謹んでお悔やみ申し上げます
遠方につきご葬儀に参列できず誠に残念でございます
心よりご冥福をお祈り申し上げます」

文例3 「突然のご逝去を悼み謹んでお悔やみ申し上げます
在りし日の優しいお人柄を偲び
安らかなご永眠を心よりお祈りいたします」

7-4. ご友人向けの弔電文例

ご友人宛の弔電も、形式ばりすぎず、心を込めた温かみのある文面で故人様を偲ぶことで、より弔意が伝わるものとなります。

文例1
「○○さんのご逝去を知り大変驚き深い悲しみに包まれております
心よりご冥福をお祈り申し上げます」

文例2
「突然の悲報に接し未だ信じられない思いでおります
在りし日の笑顔を偲び心よりご冥福をお祈りいたします」

文例3
「ご逝去の報に接し大変残念に存じます
どうしても参列叶わず誠に心苦しく思います
せめてもの心ばかりのお祈りをお届け申し上げます」

まとめ

弔電は、葬儀に参列できない場合でも故人様やご遺族へあなたの心を届けることのできる大切な手段です。
「できるだけ早く」「宛先は喪主へ」「簡潔で丁寧な文面で」という3つを意識すれば、失礼のない弔意をご遺族へ伝えることができるでしょう。

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