通夜振る舞いとは?案内から閉式までの流れ・挨拶例について紹介

2021年4月26日 葬儀の準備
通夜振る舞いとは?案内から閉式までの流れ・挨拶例について紹介

通夜振る舞いは、通夜の終了後に僧侶や参列者を別室に招き、故人と最後の食事を行う習慣です。通夜振る舞いには、お清めや供養の意味合いもあります。喪主や遺族となった場合、参列者全員に挨拶回りをするなど、通夜振る舞いの場を取り仕切らなければなりません。

そこで今回は、通夜振る舞いの概要と料理の費用相場、全体の流れ、開式・閉式の挨拶例を解説します。参列者側の気を付けるべきマナーについても紹介するため、ぜひ参考にしてください。

1.通夜振る舞いとは?「精進落とし」との違い

通夜振る舞いとは、通夜の後に行われる会食の場です。別室に用意されたお酒や食事を皆で囲みながら、故人を偲んで思い出を語り合います。遺族から僧侶や参列者への感謝を表すとともに、お清めや故人の最後の食事といった意味も含まれる儀式です。

以前の通夜は一晩中続いていたため、通夜振る舞いも夜通し提供されていました。しかし、近年では通夜自体の時間が短縮傾向にあり、通夜振る舞いを含めても数時間以内に終了するケースがほとんどです。家族葬や直葬の場合、通夜振る舞いが省略されることもあります。

通夜振る舞いと似た儀式に「精進落とし」が挙げられます。もともと精進落としとは、身内に不幸が出た後に肉・魚・卵などの飲食を避け、四十九日の法要明けに通常の食事に戻す行為を指していました。しかし現在では、初七日の法要後もしくは火葬場から戻った後に、「精進落とし」として通常の食事で会食することが一般的です。また、通夜振る舞いは参列者全員が参加しますが、精進落としの参加者は火葬場まで同行する僧侶や親族に限られます。

1-1.通夜振る舞いにかかる費用相場

参列者の人数や料理の内容によって異なるものの、通夜振る舞いにかかる料理費用は1人あたり2,000円~3,000円程度が相場となっています。料理を準備する方法は、「自宅で料理する」「仕出し屋に注文する」「葬儀社に任せる」の3種類です。

通夜振る舞いの料理は、遺族・親族・手伝いを含めた参加者に対して7割程度を目安に用意します。参加人数が明確ではない場合は、取り分けやすい大皿料理が一般的です。地域によっては、持ち帰り用の茶菓子や折詰めを用意するケースもあります。お清めの意味を込めたビールなどのほか、子どもや車で帰る人のことも考慮し、ジュースやお茶といったノンアルコールの飲み物も用意しましょう。

下記は、通夜振る舞いで出される大皿料理の例です。

  • オードブル
  • 寿司
  • 刺身
  • サンドイッチ
  • 天ぷら
  • フライ
  • 煮物

以前まで、精進落としが終わるまでは、通夜振る舞いで出す食べ物は肉や魚などのない精進料理のみとされていました。しかし、近年では慶事を連想させる鯛や伊勢海老などを避ける程度で問題ありません。

2.【通夜振る舞い】案内から閉式までの流れ|開式・閉式の挨拶例も

基本的な通夜振る舞いの流れは、以下のとおりです。

(1)葬儀参列者・僧侶への通夜振る舞いの案内
通夜式終了の挨拶と併せて、喪主や葬儀社スタッフなどから通夜振る舞いを案内します。僧侶には、通夜式終了後の葬儀の打ち合わせ時に伝えることが一般的です。僧侶が通夜振る舞いを辞退した場合、「御膳料」として5,000円~10,000円ほど包み、お車代とともに渡します。

(2)通夜振る舞いの開式挨拶
喪主による通夜振る舞いの開式挨拶が行われ、参加者全員の献杯によって会食が始まります。乾杯とは異なり、グラスを打ち合わせたり高く掲げたりすることはありません。

(3)会食の開始
会食の始まりと同時に、遺族による挨拶回りが始まります。故人を偲びつつも参列者一人ひとりに挨拶やお酌をして回る必要があるため、時間配分が大切です。

(4)通夜振る舞いの閉式挨拶
会食の開始から1~2時間経った頃合いに閉式挨拶が行われ、通夜振る舞いはお開きとなります。同時に、葬儀・告別式の参列者に向けた案内も済ませます。

通夜振る舞いの挨拶回りは、喪主が行うことが理想的です。しかし、通夜当日に喪主がすべきことは多いため、遺族や親族の中から仕切り役を立てておくと、通夜振る舞いの場をスムーズに回すことができます。

2-1.開式の挨拶例

開式の挨拶例は、以下のとおりです。

本日はお忙しい中、◯◯(続柄・故人の名前)の通夜へ足をお運びいただき、ありがとうございました。皆様のおかげで通夜式を滞りなく済ませることができ、◯◯もさぞ喜んでいることと思います。

ささやかではございますが、お食事の用意を整えました。お時間の許す限りゆっくりと召し上がっていただきながら、◯◯との思い出話をお聞かせいただければと存じます。

通夜振る舞いにおける喪主の挨拶では、参列者への感謝を表すことが大切です。ゆっくりとくつろいで食事をしてほしい旨を伝えれば、後は定型的な言葉でも問題ありません。途中で切り上げる人に配慮して、できるだけ手短に済ませましょう。

2-2.閉式の挨拶例

閉式の挨拶例は、以下のとおりです。

本日はお忙しい中、◯◯(続柄・故人の名前)の通夜へご参列いただき、ありがとうございました。皆様には温かなお心遣い、励ましのお言葉を頂戴し、故人もさぞ喜んでいることでしょう。遺族一同感謝の念に堪えません。

そろそろ夜も更けてまいりました。名残り惜しくはございますが、本日はこのあたりでお開きとさせていただきます。

なお、明日の葬儀・告別式は◯◯(会場名)にて◯◯時より行う予定です。ご参列いただける方はお間違えのないよう、何卒よろしくお願い申し上げます。本日は誠にありがとうございました。

閉会の挨拶では、参列者へのお礼を重ねて述べましょう。葬儀・告別式にも参列する人に向けて、会場の場所と開始時間を正確に伝えることが大切です。

3.通夜振る舞いで押さえるべきマナー3つ

通夜振る舞いに参加する際、最低限のマナーを理解しておかなければ、故人に対して失礼にあたるだけでなく、周囲にも不快な思いをさせる可能性があります。地方のしきたりや風習によって多少は異なるものの、基本的なマナーは3つです。

ここでは、通夜振る舞いで押さえるべき基本のマナーを解説します。

3-1.故人に関係のない話は控える

通夜振る舞いは、単なる食事会や宴席ではありません。思い出話をして故人を偲び、遺族に労りの言葉をかける場が通夜振る舞いであるため、故人に無関係の話題を出すことは避けましょう。

仕事先の人を見かけても挨拶程度に留め、その場で名刺交換をしたり仕事の話を始めたりしてはなりません。故人の思い出話であっても、大きな声で笑ったり話したりすることもマナー違反です。また、酔っ払ってしまわないように、お酒の量も控えめにしましょう。

3-2.忌み言葉を使わない

通夜や告別式と比べてくつろいだ雰囲気になりやすいものの、通夜振る舞いも葬儀で行われる儀式のひとつです。葬儀の場と同じく、下記のような忌み言葉を使うことは避けましょう。

  • 浮かばれない
  • 迷う
  • 追って

「次々」「いろいろ」といった重ね言葉も避けるほうが無難です。

3-3.長くても1時間程度で退席する

故人や遺族と深い付き合いがある人以外は、30分程度が経過したあたりで退席することがマナーです。長くなっても1時間以内で退席するよう心がけてください。とはいえ、通夜振る舞いの料理は箸を付けることが故人の供養につながります。短時間の参加でも必ずひと口は食べましょう。

また、退席する際は遺族側の手が空いたタイミングを見計らい、「お先に失礼します」と声をかけることも礼儀です。忙しく立ち回っている遺族と長々と話し込むことや、故人の死因をたずねることもマナー違反となるため、気を付けましょう。

まとめ

通夜振る舞いとは、通夜の後に振る舞われるお酒や料理を皆で囲みながら、故人の思い出を語る場です。通夜や告別式に比べて厳粛な雰囲気になりにくいものの、あくまでも葬儀の一環であることから、通夜振る舞いに参加する際は故人を偲び、遺族を労わる心遣いが求められます。食事会や宴会ではないため、大声で騒いだり笑ったりする行為は避けましょう。

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