直葬とは?
一日葬との違い、メリット・デメリットについて

2024年2月29日 葬儀の準備

昔ながらの作法に則った葬儀といえば、1日目にお通夜そして2日目に告別式と火葬を行うものが一般的でした。
しかし最近では、ライフスタイルの変化により葬儀に時間を割くことが難しい方、また従来のお通夜や告別式を必要としない考えの方も増えています。

「直葬」は従来の葬儀という儀式を最大限にまで簡略化した新しい葬儀の形式です。年々認知が広がるとともに、特に都市部では直葬で執り行う葬儀の割合が大きくなってきております。
ここでは、混同されやすい「直葬」と「一日葬」の違い、また「直葬」のメリット・デメリットについてご紹介します。

1.直葬とは

ご遺体を亡くなられた場所で安置、もしくは専用の安置施設等へお運びし、その後火葬を行う極めてシンプルな葬儀です。
通常の葬儀とは異なり、ご家族や親族のみの少人数で行う葬儀に向いています。

日本では「ご遺体は死後24時間以上経過しなければ火葬してはならない」と法律で定められておりますので、ご臨終の後はご自宅もしくは斎場等の安置設備を所持する施設にて安置が必要です。

いずれを選ばれる場合でも信頼できる葬儀社に直接相談することで、適切な方法を教えてもらえます。
火葬の手続きも葬儀社経由で行うため、通常の葬儀と同様に早めの葬儀社への連絡が必要になります。

2.直葬と一日葬との違い

直葬と一日葬の大きな違いは、葬儀(告別式)を行うか否かです。
直葬では一般の方も参列できる葬儀は行わず、ご自宅や安置施設でご家族や親族といった限られた身内の方のみで故人様とお別れの時間を過ごし、その後直接火葬します。

一日葬も直葬も1日で終えるタイプの葬儀ですが、斎場やご自宅で参列者を迎えて見送りする葬儀を執り行わないため、拘束時間も短くシンプルな葬儀になります。

3.直葬のメリット

身内のみが参列するシンプルな葬儀になるので、返礼品や飲食費といった葬儀にかかる費用も最小限に抑えることができます。
さらに故人様と近しい方々のみの葬儀となるため、限られた時間の中でも気兼ねなく故人様を見送ることができます。
通常の葬儀より移動が少ないケースが多いので、高齢の参列者がいる場合でも身体的なご負担を軽減することも可能です。

4.直葬のデメリット

すでにお付き合いのある菩提寺がある場合、納骨を断られるケースも出てきます。
菩提寺によっては、直葬に否定的な考えを持たれているケースもありますので、事前に相談することが必要です。

また、ご親族の中に直葬で葬儀を行うことに賛成いただけない方も出てくるかもしれません。
直葬を希望される際は、事前に菩提寺やご親戚からの了承や、故人様の友好関係等を事前に考慮されることをお勧めします。

故人様が現役世代の方ですと社会的な繋がりが多いケースも考えられ、後日ご友人やお仕事で繋がりのあった方などの弔問対応にご遺族が時間を取られることも考えられます。
シンプルな葬儀である分、通常の葬儀以上に事前に配慮が求められるケースが多いようです。

まとめ

葬儀のスタイルの中では最もシンプルですが、葬儀前の確認や気配りが必要な直葬。
魅力的な訴求ポイントがある反面、従来の葬儀とは異なる観点でのデメリットもあるのですね。
前述のデメリットでご紹介したポイントを事前に押さえることで、恙無く執り行う事が可能です。
不明点やお困りのことがありましたら、どうぞお気軽にお近くの平安会館までご相談ください。